三陸の神子舞い
湯立神事

数年前、長島さん自身が立ち会って撮影したビデオを映写して説明。場所は黒森神社です。

神主さんとセットの神事、湯釜のお湯を 笹に付けお祓いを・・・
朝日新聞 2003年10月1日 岩手版 より抜粋
漁師まちの宮古市にある横山八幡宮。
9月の例大祭で湯立神事が行われた。
本殿中央に湯がまが置かれ、
テンポのいい黒森神楽のお囃子が奏でられる。
湯がまの前で神主と並んで、
神子の扇田フミさん(73)が座る。
やがて、神主から両手に笹を受け取り、舞い始めた。
体が震え、白目をむく。神が降りてきた兆候のようだ。
まず伊勢神宮の天照大神の託宣。
「明年5月末、7月末、8月にかけあわせ、悪風、悪灘あり。注意すべし…」
天災の警告のようだ。次は八幡宮の祭神の番だ。
「漁は…」
三陸では、神社から独立して存在した神子が、
儀式の主役として託宣を受ける儀礼が伝わる。
扇田さんは、3年間義母の元で修業を積み、20歳で一人前となった。
当時、神子は何十人もいて、沿岸の小さな神社のどこでも託宣をした。
関連著書もある金野静一元県立博物館長は
「天候に左右され不安定な漁を業とした地区だから続いてきたのかもしれない」。
しかし、今は横山八幡宮を含めて数力所。神子舞をするのは扇田さんだけだ。
「不漁の時や安全祈願だけではなく、出産や病気の人もおはらいに来た。
神様の仕事もだんだん少なくなってきて」
扇田さんは笑う。
扇田さんが受けた来年の漁の託宣はこうだった。
「沖漁、岸漁とも大漁を見ゆ」。
ただし「10月11月にかけあわせ、海上において荒き波風あり。注意すべし」
弱ってきた足を鍛え直し、
扇田さんは30分以上、神子舞を続けた
9月16日、宮古市宮町の横山八幡宮で
(東野真和)
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