長内コレクション −2−

佐藤ひさよ




早坂平遺跡にて(左から下畑氏、佐藤、長内氏)

NO1


資料名おろし金
入手地山形村
材料ノコギリの歯(鋼)柄はイタヤの木
制作年代明治時代か
使用方法大根のみならず大きな物、大量の品を下ろしたと思われる。
まつわる話上記の様に思われるのは、柄の先が薄く、どこかスキ間にはさんで固定して使用したものと思われる。
柄が左側に寄り擦る面積の大きくありったけを使いたかったのではないか。
感想折れたノコ歯の硬い鋼に穴を空け、大根下ろしに再利用だけでも凄いと思ったが、長内さんの解説で柄の位置が、中央では無く、左に寄っている意味や、柄の先も薄くなっていて、どこかにはさんで使用したのでは、との考察の深さには、又々おどろかされた。
又、昔人の柔軟な頭の働きに、我の頭は退化していると実感してしまった。

NO2


資料名おろし金
入手地山形村
材料空缶
制作年代不明ながら 大正から昭和
使用方法おろし
まつわる話空缶がおろし金の利用。
生姜とか、ニンニク等の小さなものを擦る部分の工夫がある。
『それは、栄養の知識のはじまりが、この村にもやってきたため、と思われる』
釘跡か、四角があるのは、かなりの古さを感じさせる。
感想空缶が立派な下ろし金になる技と発想の豊かさに感動


NO3

資料名土偶
入手地山形村下畑八幡宮の近所の畑
材料土の焼物
制作年代縄文初期
使用方法お守り
まつわる話出土器1万個につき1個有るか無いかの希な品。
女性器を感じさせる模様から女性の持ったお守りと思う。
うず巻状の方は黒く塗ってあり、生まれ生ずるものを感じさせる。
これは何の変哲もない畑の中インスピレーションが湧き、何千年、何万年前の古代人の魂が呼んでいる気がした
感想絵を描くに当り、この土偶を持った親指と人差し指にぴったりとしたかすかなへこみを感じ、三蔵氏の云う、女性のお守りとの確信が深まり、面白かった

NO4

資料名漁の網の重り
入手地山形村
材料土の焼物
制作年代縄文時代
使用方法投網に使用
まつわる話焼物を使用する様になったのは、人間が土器を利用し、統一され、大量に、短期間に、その品が作り易くなった画期的な出来事として、この重りを見る事が出来る
感想焼物が登場する前は、石を使っていたでしょうが、石より焼物を使用する様になったのは、沢山の魚が必要になって、石だけでは重りの数が足りなくなったのでしょうか?

NO5

資料名石器のヤリ先
入手地早坂平(山形村沼袋)
材料堆積岩
制作年代旧石器時代(1300年前)
使用方法狩猟

NO6

資料名ヤリ先
入手地山形村
材料頁岩
制作年代縄文前期(1600年前)
使用方法狩猟

NO7

資料名わらじ
入手地山形村川井、土蔵の柱より
材料しなのき(まんだ)
制作年代江戸時代初期の建築物から収集
使用方法信仰の対象か?
まつわる話わらじを履物として作ったのではない。
きれいに×にゆわえているところ、ひもの長さから、始めからわらじを吊そうとして納めたと思う。
あらはばき信仰が、わらじ信仰に移行したとも考えられる
感想かなり古い、コゲ茶色。
わらで作ったわらじと違い、まんだの皮のわらじは、硬質な感じである。実際に使用したのなら、水にも強く、履きこなせば長持ちし、足になじんだステキなわらじと思った
しかし、1足にまとめた×印のひもの結び方は、しっかりとした厳粛な作法を感じた。もう、他にはこのようなわらじの例はないのであろうか

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